経済安全保障の基礎知識(第4回)
経済安全保障の基礎知識(第3回)では、日本の経済安全保障の基本的枠組みについて説明した。第4回の今回は、経済安全保障を考えるうえで重要な「経済的威圧」について説明したい。
グローバリゼーションの進展によって、世界各国は貿易、投資、資源、技術などを通じて密接に結びつくようになった。こうした経済的相互依存は、各国に経済的利益をもたらす一方、国家間の対立が生じた場合には、相手国に圧力を加える手段として利用されることがある。特に、特定国への経済依存度が高い場合、その国が輸出入を制限するだけで、相手国の産業や国民生活に深刻な影響を与える可能性がある。これが経済安全保障上の大きな問題となっている。
インテリジェンス基礎理論(第4回)
情報源をどう使い分けるか―情報源の特性と組み合わせ
情報源にはそれぞれ長所と限界がある
情報収集は、まず「何を知る必要があるのか」という情報要求があり、それに応じて必要な情報源を選ぶことから始まる。
第3回 企業インテリジェンス(インテリジェンス・サイクルを構成する五つのプロセス)
本連載の主題である「インテリジェンス・サイクル」そのものを、あらためて掘り下げたい。これは、情報活動や諜報の実務で用いられてきた標準的な工程を指す。誰か一人の発案というより、情報機関や学術の場で練り上げられてきたもので、とりわけ米国の情報機関(CIAやNSAなど)で広く使われてきた。第二次大戦後の冷戦下で情報活動が体系化される過程で輪郭が定まったもので、明確な「提唱者」がいるわけではなく、軍事戦略や諜報の現場から立ち上がったモデルである。骨格をなすのは、①情報要求(Requirements)②収集(Collection)③処理・分析(Processing and Analysis)④報告・配布(Dissemination)⑤フィードバック(Feedback)という五段階だ。




